多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

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冬の落葉樹林と獣の足跡

 冬の落葉樹林と獣の足跡

 

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冬の落葉広葉樹林

今年の冬は珍しく暖冬傾向でしたが、先週の中頃から急に寒さが増し、週末は大阪でも氷点下を記録。風は冷たくてひんやりしていますが、空気が澄んでて空が綺麗です。休日の午前中、カメラを持って散歩に来ました。この午前中というのがいいのです。

 

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扇を広げたような樹形のケヤキ

樹形があらわになった冬の落葉広葉樹林。スマートな佇まいが美しいケヤキシジュウカラエナガが集まっていました。

 

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そびえ立つメタセコイヤ

メタセコイアは天をつくようにまっすぐにそびえ立っています。

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彩雲

太陽の周りにわずかに彩雲も現れました。

いつも思うのですが、こちらが注意深くいろいろなものを観察していると、必ずなにか発見があるものです。おかげで見落としがないか挙動不審にキョロキョロ辺りを伺ってしまっているわけです。

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なんの足跡でしょうか

大池の水がだいぶ干上がっている。池の底に溜まっていた泥が見えていて、そこに動物のものや水鳥のものなど、いろんな足跡がみえます。画面右側、なにか小動物がたくさん渡ったのでしょうか、それとも同じ経路を行って帰ってきたのかもしれません。なんだろう。

 

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足跡 -その1-

画面奥、アオサギでしょうか、大きな足跡が左から右に歩いていきましたね。足の間隔から1羽ではないようですね。両足並んでいるので2羽が時間差で渡り歩いたということでしょうか。

手前から奥に画面中央を別の鳥の足跡が見えます。カモの仲間でしょう、水かきが泥の表面にきれいに転写されています。割と内股で歩いているものなのですね。なんか観察していると面白い。姿は見えませんがそこに確かに、あるリズムを持って動物が歩いていった痕跡があるって。

 

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足跡 -その2-

これは可愛らしい足跡が残されています。右に見えるのが恐らくコサギなどの小さめのサギの足跡のようです。歩いてきて両足が揃ったところで、ここから飛び立ったのでしょう。そこから先は足跡は途切れていますね。それに比べると中央のものはかなり小さく思えます。歩幅も小さい。セキレイの仲間(ハクセキレイセグロセキレイ)が降り立って、テケテケ歩いてすぐに飛び立ったといったところでしょう。時間にすると数秒程度か。

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足跡 -その3-

なんだ、人も歩いていますね。ゴム長靴の靴底のようなパターンが見えます。何のようで歩いたんでしょうか。小さいから子供かもしれません。可愛い肉球の足跡はネコですね。この辺は野良猫多いですから池の魚目当てで彷徨っていたのでしょうか。サギの足跡が沢山見えます。

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足跡 -その4-

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足跡 -その5-

最初の一枚目の動物の足跡が何だかわかりません。足跡が深くなっているので、それなりに大きくて重量のあるということでしょうか。深くて足の形がはっきりしない。どこかきれいに残っているところはないかと思い、注意深く探したらありました。

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足跡 -その6-

これはくっきり残っています。まるで人間の手のひらみたいに五本指のパーの形。イタチにしては大きいしタヌキとか?。

ネット検索で類似形状のものがありました。

アライグマ。

 

これって大阪市内にもいるものなのでしょうか。タヌキの足跡はネコに似ているようだし、指の長さ的にアライグマに完全に一致と考えるのですがどうでしょうか。

 

実際に数年前に長居公園でアライグマの目撃情報と写真があるようなので、かなり有力かと思われます。

 

大阪府のホームページで被害対策情報のページもあり、平成16年に調査された「大阪府域における野生化アライグマの出現状況」を示すPDFの資料でも、大阪市内は「少ない(1〜10件)」とはいえ、目撃されることがあるのは事実のようです。

 

今回始めて調べて知ったことですが、外来種のアライグマに対する天敵がいないようで、繁殖力の強いアライグマが在来種を捕食することで生態系に及ぼす悪影響が懸念されているようです。また、アライグマ回虫や狂犬病を媒介する動物由来感染症の恐れもあるようなので困った動物です。ありがとう僕の友達ラスカルどころの話ではない。

 

少し面白かったのは、大阪府のホームページで「上手にアライグマを捕獲するために」という捕獲の手引があるのですが、一般の方はやらないほうがいいと思います。

 

今日はワクワクするような発見ではありませんでした。