多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

第8回 日展 大阪展

第8回 日展 大阪展

 

f:id:glasstic-blue:20220320172606j:plain

大阪市立美術館

毎年楽しみにしている日展。朝一番で入館してゆっくり見ようと思い大阪市立美術館に足を運びました。

f:id:glasstic-blue:20220312095921j:plain

「釣具の部屋」加藤 寛美

f:id:glasstic-blue:20220312095619j:plain

「小さな冬景色」浅見 文紀

毎年通い始めてもう何年になるでしょうか。すっかり名前を覚えてしまった画家も何人もおりまして、さて今年はどんな作品かと毎年楽しみです。

f:id:glasstic-blue:20220312100202j:plain

「CARD GAME」志水 和司

f:id:glasstic-blue:20220312100731j:plain

「雨の水の輪」久保多 貞夫

会場に入ると朝一番とはいえ、思ったよりも朝早く訪れている人は多いものでした。それでも、午後以降よりも人は少ないと感じます。日本画に至っては人がほとんどいない。しんと静まる中、号数の大きい絵が並んでいるのは、なかなか壮大なものを感じます。

f:id:glasstic-blue:20220320160405j:plain

二階の会場は日本画

日展は、日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の五つの部門からなる総合美術展で、また世界でも類を見ない規模の公募展です。」とあります。全国各地から幅広く応募があり、その中から厳選した作品が3000点が一堂に会するのですから、現在進行形の「今」の日本の美術の選りすぐられた作品が見られるのは素晴らしいことです。

f:id:glasstic-blue:20220312101634j:plain

瞳子変容 - 春 - 」間瀬 静江

全国を巡回する作品と、地元作家の作品が展示してあるのですが、他の地元作家で巡回作品に選ばれたなかった作家の作品が見たくても見れないのが少し残念です。気になっている作家さんがいるのですが、巡回作品として大阪展で出会い、すっかり気に入ってしまったものの、もう何年も大阪まできていないのです。

f:id:glasstic-blue:20220312101800j:plain

「林檎の木の下」池内 璋美

f:id:glasstic-blue:20220320160420j:plain

「林檎の木の下」(部分)池内 璋美

数年前までは写真撮影は許可が必要でしたが、今は一部の作品を除いて許可なしで撮影可能となっています。ですから来場者はそれぞれ自分の気に入った作品をスマートフォンに収めていました。

f:id:glasstic-blue:20220320160343j:plain

「記憶の渚」尾長 保

前にも何かで書きましたが、やはり今はSNSで拡散されることが期待されているようで、実際に日展Twitter公式アカウントで「お気に入りの作品を、ぜひSNSなどでご紹介ください。」とあります。ただし条件付きで、個人的かつ非営利な利用目的に限り、作家名・タイトルを表示させる必要があります。

作品を写真撮影するのは長らくタブーとされていましたので、マナーさえ守れば誰にはばかることなく撮影できる。スマートフォンSNSの登場以降、いろんなことがずいぶん変わってきたものだとつくずく感じます。