一月とは思えないような暖かさの中、のどかな田園風景に浮かぶ高度の低い太陽の日差しが、私の生まれ育ったこの大地に語り継ぐように穏やかな光を与えています。
それを射抜くかのように一筋の飛行機雲が横切り、その光を包むような仄かに滲む虹色の丸い暈(かさ)がかかっています。
ハロ現象の出現です。
父の三回忌法要の後、兄夫婦が一席設けてくれた歓談のひととき。久し振りに兄弟で楽しく会食をしました。その帰り道に出会した奇跡のワンショット。
最初は一筋だと思っていましたが、上空はあまり風が強くないせいか、幾重にも飛行機雲がかかっていました。
偶然この大空に描かれた奇跡的な壮大な光景は、生涯忘れないことでしょう。