多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

松山を観光〜医者でなくてスミマセン

3連休をフル活用して5日またぎで早朝大阪に戻ってきた。

親父さんも元気な様子だったし、子供たちも従姉妹に会えて良かった。温泉入って美味しいものを頂いて、飲んでしゃべってとても有意義で充実した連休だった。


松山城天守閣の中まで入って来た。小高い山の上に建っているので市内全域と海まで見渡せる展望。


歩いても天守閣付近には行けるが、昇り降りはロープーウェイとリフトもある。


道後温泉とは別に奥道後温泉という所があり、ゆっくり湯に浸かる事にした。
数十年前までは人で賑わい、歌劇団やら映画館もいくつもあったそうだ。


今は当時の面影を残すばかりで、集客力もなく閑散としている。
当時は家族で一日遊べるぐらいのレジャー施設だったそうだ。


でも、なんだかそんな所が逆に落ち着きを感じたり、ノスタルジーだったり。
人々の娯楽が変わってしまったのかなあ、と思った。

露天風呂に親父さんと入って、いろいろと話しながら紅葉を眺めていい気分。
奥道後のホテルのイメージFlashの出来が良すぎて面白いのでリンク。
http://www.okudogo.co.jp/index.html


という事で、旅も終わりにさしかかり、午後9時10分松山観光港発の大阪南港行きのフェーリーで帰途についた。

松山観光港を出向して30分くらい経った頃、船内の乗客で急病人が出たようで医者の方がおられたら案内カウンターまで申し出して欲しい、といったアナウンスが流れる。ちょうど家内の家族とそんな話をその日にしたばっかりだったので、へぇーっと少し驚いた。とはいえ、僕も遊び疲れていたのでビール飲んで眠るつもりで船内の売店に向かった。

松山行きの時のフェリーはかなり混んでいたが帰りはとても空いていて、ガラガラで人も殆ど見かけないくらい。そんな状況で小走りで売店まで近付いたとき、隣に位置する案内カウンターの中で医者の申し出を待つスタッフ2名と完全に目が合ってしまう。

あーっ、ちょっと待って、と心でつぶやく。僕が売店に近付けば近付くほど、彼らは待っていましたとばかりにカウンターから身を乗り出す。でも違うんだよな、僕はただビールを・・・っと、角度を変え売店に入ろうとすると、「違うんか!」「お前じゃないのかよ!」とずっこけている。期待させて悪かったかも知れないが、僕はただビールを・・・と売店内に入った頃、

さっそうと駆け込んでくる一人の男性が現れ「医者ですが!」と。かっこいい!。スタッフの一人が「こちらにお願いします!」と走りながら上のデッキに上がる階段に走っていき、追いかけるように本物のドクターが後を追う。ドラマとは違う生の迫力と緊張感はものすごかった。

暫くその様子を見た後、よく冷えたビールを売店の買おうとレジに行くと、対応してくれたのが先ほどのカウンターの中のスタッフのもう一人の方で、何だかこっちとしては気まずい雰囲気。

数分後に「急病人がでましたので、本船は松山観光港に戻ります。」といったアナウンスが流れ引き返す事になった。定刻から1時間遅れの改めての出港。何より人命第一の緊急を要する対応だから、特に文句を言う人も見かけなかった。

結局、大阪南港フェリーターミナルに着いたのがAM6:40。そのまま出勤するためニュートラムに乗る。ここで家族とはしばしお別れ。何とか子供たちも学校に間に合い、僕もそのまま出勤。

その日一日中、遊び疲れてあまり仕事にならなかった。