ギターのペグ交換
コロナ禍で休日を自宅で過ごす時間が随分と増えたこの二年間ですが、それまでは暇な時間を持て余すことはあっても、ギターまでは手が伸びなかった。しかし、今年に入って心境の変化でしょうか、あまり弾くことのなかったギターを爪弾く日が増えました。
このギター(Manuel Rodriguez Flamenco Guitar C3 Flamenca)を買ってもう14年。もともとグレードの高いギターではありませんが明るい音色が気に入って手放さずに残ったギターのひとつです。いいギターだとは思うのですが、ペグ(糸巻き)が長年使っていると色褪せてしまい、使い古した五円玉のような色合いに。
特に機能的には問題はないのですが、輝きを失いくすんだペグ。思い切って前から気になっていたこのペグを新しいものに交換することにしました。
楽器屋さんに持ち込み相談。ペグは日本のパーツメーカーの「GOTOH」社製のものにしました。糸巻きのつまみ(ボタン)は選べるようになっていて、気分を変えて白色のものにするか悩みましたが、外見をオリジナルに保つべく黒の木製のつまみを選びました。
ギターペグの世界もなかなか奥深いものがありそうで、値段が上がると当然の如く高級感が増し造形の美しいものになってきます。しかし、ギター本体の値段を考えてわきまえると10,000〜20,000円までが妥当かなと。
現在、コロナ禍の影響からか、色々なものの流通の遅れや材料不足が叫ばれています。今回のペグ交換に至っても、ペグメーカーからの納入の予定がたたないということで、交換作業がいつ完了するかわからないとのこと。1ヶ月、あるいはそれ以上になるかも。とはいっても仕方がないので楽器屋さんに交換作業お願いしてギターを預けて帰ることにしました。
結局、作業完了して工房から届いたと連絡を受けたのが、預けてから3週間後でした。思ったより早く上がってよかった。ペグのヘッドに取り付けている木ネジの穴埋め作業も発生せずに済んだということで、取り付けに関してはすぐ完了した模様で、要するにパーツ待ちの日程がほとんどだったようです。
持ち帰って新しいペグを見るとキラキラ輝いてとても綺麗です。もともと付いていたものは、すぐに金色の塗装が落ちてしまいましたが、今度はメッキ処理もしっかりしていますし、植物を象った刻印模様もはっきりしていて見た目がいい感じです。なんといっても世界に誇る信頼の日本製ブランド「GOTOH」。ちなみにポストピッチは35mm、ギヤ比は1:14で、ウォームとウォームホイールの加工精度が高く、滑らかな動きでチューニングの微調整もしやすいです。
【ペグ交換にかかった費用】
工賃 :3500円
パーツ代 :13900円
工房への送料 :3000円
合計 :22440円(税込)
キラキラした新しいペグになって、またこのギターを末長く使っていきたいと気持ちを新たにしました。