明るい夜
日中に久しぶりに雨がよく降りました。仕事を終え帰宅する頃はちょうど雨が上がり、少し霧雨が残るほどまでに回復。今は少し夜空は霧雲がかっています。しかし、視界は良好です。風も感じません。
なんだか今日の夜道は妙に明るい気がします。霧雲のせいでしょうか、空が全体的に明るいく、特に川の対岸の空が淡く明るく見えます。確かあの辺りには住之江ボートレース場があり、その照明の光が霧雲に散乱しているのでしょう。
突然現れたとても綺麗な光景。思わずバイクを止めてしばらく佇んで眺めていました。
風がないので川の水面は磨き込まれた鏡のように建物の影と光を静かに映しています。そこに渡りの時期が迫った水鳥達の姿もあります。
巨大な弦楽器のような鉄塔がそびえ立ち、まるで命を宿しているかのように赤い航空障害灯を光らせています。
橋と並行してパイプラインが渡っています。これは水道のパイプのようで大和川を渡った南側の堺市でも淀川のを水源としているのでしょうか。
橋の上の道路照明灯もオレンジ色に光るナトリウム灯と白く光るLED灯の両方が見られます。ちょうどこの辺りが、大阪市と堺市の境目に当たります。管轄が違うので堺市側はLED化が進んでいるということですね。
今後はナトリウム灯から消費電力が少なく長寿命のLED灯への切り替えが進んでいるようです。私はナトリウム灯の方が雰囲気があって夜霧によく似合うと思います。しかし、街からどんどんこのオレンジ色の温かい光は姿を消そうとしています。
信号機の青や赤の光も加わり滲んだように灯ります。夜空に街の明かりや、それを水面に映す光。さまざまな光が満ちた明るい夜を眺めながら家路につきました。