多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

小禽たちの混群

小禽たちの混群

 

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ジュウガツザクラ

早春の寒気の中にあり、艶やかにジュウガツザクラが満開しています。ロウバイの花もほころび甘い香りを漂わせています。ここだけはもう春のような佇まいを見せていますが、周りでは去年の秋にかけて樹木はすっかり葉が落ちて、春の到来を待ちわびているようです。

 

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すっかり葉が落ちた樹木

実はこの季節、そんな時期だからこそ、そこに集まる野鳥たちの様子がよく観察できる時期でもあります。葉っぱが邪魔せずよく見えるのです。

 

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シジュウカラ

そうこうしていると木の穴に虫でもいるのでしょうか、シジュウカラが穴を突いているを見つけました。その傍らにメジロがいる、エナガもいる。よく見るとひとつの木にたくさん小鳥たちが集まっている。シジュウカラが二羽、メジロが二羽、コゲラエナガは一羽ずつ。

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メジロ

それら各々さえずりながら、申し合わせたかのように次々に木を渡っていく。さえずりや地鳴きなどや行動の中に合図などの意思の疎通があり、警戒行動や全体の意思決定がくだされているのかもしれません。

 

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エナガ(かわいい)

シジュウカラは文法を持った言葉を扱うと言われます。コミュニケーション力の長けた賢い鳥のようですが、面白いのはシジュウカラが発する天敵のタカなどの猛禽類を見つけた時の警戒を促すアラートなどのさえずりの意味を、何故かスズメたちも学習し理解しているという。カラ類、ゲラ類といった種類の違う小鳥同士が異なる鳴き声を認識してコミニュケーションしている。種という壁を乗り越えて、お互いに協力しあいながら互恵関係を保つというのは大変興味深いです。 

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小さなキツツキ、コゲラ

実際この日、上空にタカを見つけました。この辺りはやはり小鳥が多いので獲物を狙いにやってきたのでしょう。しかし、小鳥だけではなくカラスも多いものですから、すぐさま十数匹のカラスの大群がやってきて執拗にタカを追いかけ回す空中戦が勃発。鋭い爪を持ち俊敏な動きのタカ相手に一対一では勝ち目がないはずですが、自分たちのテリトリーを守るためカラスの統制の取れた連携と数の多さで圧倒されたタカは猛スピードで退散し駆逐されました。大変見応えのある迫力ある光景でした。

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オオタカ?(すごいピンぼけ)