多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

アジサイ園に行く

梅雨の合間の晴れということで紫陽花を見に行くことにしました。

もう気がつくと6月の中旬になり時間が経つのは早い。梅、桜、ツツジと季節の花が終わって今度は紫陽花の季節です。かなり日差しは強いのですが、まだまだ風はひんやりとして気持ちがいい。森林の木々は青く、ホトトギスもよく響く声でさえずっていました。小さなキツツキ(コゲラ)も見ました。

紫陽花と一言でいっても色んな種類があるようで、色や形は多種多様で色とりどり。そのみずみずしく淡い色合いの世界に魅了されました。予想以上に奥が深い。

好みとしてはガクアジサイが以前から気に入っていました。先月の中旬だったでしょうか、今年は興味をそそられて初めて鉢植えのガクアジサイを買ってベランダに置いて眺めて楽しんでいました。小さく濃い青の花です。しかし、早咲きの小さな花の品種のようで、もう花はすでに色あせて終わってしまいました。

実は買ってから知ったのですが、自分が花だと思っていたものは実は飾り花といって、葉っぱが色づいたもののようです。本当の花はこの写真でいう小さな青いのが花で、たくさんあるつぶつぶした小さい緑色の部分が花の蕾、ということです。

一般的な紫陽花もまた花ではなく色づいた装飾花、要するに葉っぱで、その真中に小さくあるのが花だそうで、正確にいうと「花」がきれいなのではなく「葉」がきれいな事になります。本来の花が小さく目立たないので葉っぱのほうが頑張ったのでしょうか。

調べて初めて知ったことですが、紫陽花の花が赤系か青系になるかは土壌のpHの状態によって決まるそうです。

酸化して溶けたアルミニウムが根から吸収されることによって植物中に存在する色素であるアントシアニンと結びついてあの青い色を発色するということです。

逆にアルカリ性の土壌ではアルミニウムが溶け込まないのでアントシアニンと結びつかないので赤色を示す。面白いですね。そんな化学反応で色が決定するなんて。

しかしですね、ここのアジサイ園は見ての通り、青系も赤系も、それ以外にも白いものまで混在して咲いています。花ごとにpHの調整をしているのでしょうか。いや単純にそういう発色の品種だということなのでしょうか。不思議に思いながら画像データを眺めています。

今日一番のお気に入りの一枚。ジューンブライドみたいなイメージで。