本来、憂鬱な休日出勤さえ、この早上がり後の野鳥観察があるために、むしろ少し楽しみになってきた感さえ否めなくなってまいりました。
河川や海岸へパトルールです。
コアジサシが今年も飛来しています。キュリッ、キュリッと鳴きながら狙いを定めてダイビング。数多く確認できました。
海を覗くとミズクラゲや猛毒を持つアカクラゲも出てきています。
ユリカモメの大群です。強風に耐えるように風下に頭を向け、風の抵抗が少なくなるように皆同じ方向に身体を向けています。頭に黒い頭巾のようなものを被ったように見えるのは夏場に衣替えしたということのようです。カモメの仲間の中で一番小さく頭が黒くて結構かわいいものです。
何かに驚いて一斉に飛び立つと、大量の羽音と共にギャーという鳴き声が響き、こちらが驚いてしまうぐらいです。空を仰ぐユリカモメ。
河川の中洲の干潟に小さい千鳥が俊足で走っています。ピピピッと鳴いて強風に流せれないように身体を傾けながら滑るように走る。ネットで調べるとシロチドリという種類だそうで、10羽近くいるのが確認できました。
その他コチドリや名前の分からない謎シギも数羽います。
くちばしの長さと顔つきから見てもシギなのかどうかも不明です。謎シギですね。
その中州のすぐ近くでは、渡りの途中で日本に立ち寄っているチュウシャクシギが羽を休めています。7羽います。1匹はフレームアウトしています。
数十メートル離れていても、こちらが迂闊に身体を大きく動かすと、ピピピピピピピッと鳴きながら羽ばたいて逃げていきます。ちゃんと見ていて警戒しているようです。翼を広げると大きい。
運良く向こう岸に着陸せずに岩場の方にとまってくれたので、慎重に距離を置いて撮影です。
長く弧を描いたくちばし。同じく長い脚。美しいスタイリングですね。
春の渡りの季節ということもあり、わずか数十メートルほどのエリアに水鳥がひしめき合っている。それを受け入れるだけの充分な自然があるということだと感じました。
【追記】
謎シギはトウネンという名前だそうです。