多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

雑草にだって名前はある

実家のある田舎に帰り、時間を作って散歩をしました。
4月に入ったというのに風は冷たく、ソメイヨシノのつぼみはまだ開きそうにありません。しかし、土手を歩くとフキノトウやツクシが芽吹いています。

15年ぐらい前でしょうか、愛知県で開催された「愛・地球博」という博覧会がありました。その時のキャラクター、森の妖精のモリゾーとキッコロモリゾーを彷彿させる小さな植物が足元辺り一面に見えます。

まるで小さなモリゾーが行列をなしているように見えます。
拡大して観察すると結構複雑花びらを付けているのがわかります。少し神秘的にも感じます。昔からよく見かける植物ですが名前はわかりません。ホトケノザでしょうか。図鑑で調べるとヒメオドリコソウとあります。漢字表記で「姫踊り子草」という。なんとも美しげで穏やかな名前ではありませんか。

よく「名も無き花のように〜」だとかいいますが、何にだって名前くらいはあるだろう、と思っていました。名前は大事ですよ。それがこんな可憐な名前だとか知ることができた。こちらから近づいて同じ目線で慈しめば、可愛い花の存在にも気づく。

植物の名前といえば以前にもありました。娘達が公園なんかで遊んで帰って、靴下に三角の植物の種がいっぱいついている。試しにと思ったのでしょうか、ベランダの鉢植えに埋めたら、翌年に背の高いのがあちらもこちらも生えてきて、小さな花と枝豆のサヤのように繋がった三角の種が沢山出来ていました。

すごいな、と思いつつ名前を調べたらアレチヌスビトハギという。
漢字表記だと「荒れ地盗人萩」。何だか危ういというか穏やかではないですね。