散歩がてら近鉄あべのハルカス内の書店に「きのこ図鑑」と「樹木図鑑」を買いに行くことにしました。晴れ渡る秋空。日曜日の午前中。気分がいいものです。
途中にある近所の幼稚園の敷地内にいろんな果樹があり、それぞれたくさんの実をつけています。カキノキが2種類、ミカンと大きめの柑橘の木、ザクロはぱっくり赤い果実が開いて今にも落ちそうです。
金木犀もありの芳醇な香りをあたりに漂わせています。
歩きながらよく見ると生け垣やら街路樹など、金木犀の木は思いのほか多いことに気づきます。いままでは気にもとめていなかった樹木が秋めいた今の時期にオレンジ色の小さな花がついて香りがして、ああこれは金木犀の木だったのかと。
金木犀に似た少し花の色が薄い黄色のような種類もあるのだなあと今までは思っていましたが、図鑑を見ていると銀木犀という木だそうです。香りも少々落ち着いており、花も少ないのですね。
実家の敷地内はいろんな木が植わっていました。今の実りの季節にはたくさん果実が採れました。カキノキは機械小屋の前と家の裏庭などいくつかあり、干し柿にする渋柿や富有柿もありました。おやつ代わりによく食べたのを思い出します。熟したイチジクも本当に美味しかった。たしか昔、ザクロやスモモもあったような。記憶は定かではありません。
もう今はなくなっているみたいですが、農薬の薬品庫の傍らに小さな池があり、そこにグミの木があり赤いさくらんぼのようなつややかな実がなっていました。ちょっと酸っぱいですが美味しいので、叔父が飼っていた鯉を見ながら食べたのをよく覚えています。池のすぐ横はお隣の家の牛舎があって、一度急に子牛が出てきて驚いたのを思い出しました。
日本の稲作の生産調整のための減反政策や稲作の縮小化で、父はいくつかの水田を果樹園化しました。そこにいろんな木を植えました。栗の木や杏子の木、夏にはブルーベリーやブラックベリー、キーウィまでありました。娘たちが小さいときに家の前にある木から摘んでいました。
食品売り場に行くと今の季節の果物が売られています。柿ひとつとっても各産地から集められた色んな種類が売られています。梨は大きなものもあるのですね。ブドウは昔は求めやすい価格のデラウエラか巨峰や高級なマスカットくらいしかなかったですが、今では観たこともない品種があるようで。そんなに高くないんだなと思い一房手に取り、老眼の入った目で値段を見直すと4800円もしていて慌てて元に戻しました。
梨を1個と紀の川柿とい柿を2個買いました。