多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

メジロとウグイス

朝早く起きて散歩ともランニングともいえない状態で歩いていると、きれいな鳥のさえずりが聞こえてきました。ウグイスです。この都会の真中でもしばしば聞くことがあります。まだ歌い慣れていないようで少し下手なさえずりです。早朝練習だから仕方ない、といいながら言い訳してきそうです。

うぐいすのさえずり.m4a 直

運良くさえずりは聞くことが出来ましたが、用心深いのでしょうか、その姿は現しません。よくよく考えると今までウグイスを見たことないような気がします。帰って図鑑とネットで見てみましょう。

春の陽気に誘われるかのように、今日も早咲きの寒桜と梅を見に行きました。先週来た時は梅の花メジロが沢山集まって、花の蜜をついばんでいました。そんな春らしい光景をカメラに収めたいと強く思ったのですが、その時はiPhoneだったのでメジロの写真撮影は諦めました。

それから一週間後、メジロ梅の花の写真がどうしても撮りたくて、今回は家内に借りたオリンパスのズームレンズ付きのコンパクトデジタルカメラで挑みます。いつもは建物とか花とか空とか、どちらかというと、あまり動かないものばかり撮っていますが、今回の被写体は野鳥ということ。借り物のズームレンズ付きカメラと何かと初めてです。

長年使っているGR−DigitalもiPhoneも光学ズームがないので、5倍も(笑)ズーム付きというのは機能として十分事足りうる、と思っていました。しかし、撮影するため近づくとすぐに逃げてしまうのでなかなか接近できない。メジロが逃げない距離を保つと5倍では倍率不足だし、望遠は手ブレ軽減機能があるとはいえブレまくりでうまく撮れない。それに雀ぐらいの大きさしか無い小さな身体は、忙しく動きまわり花の影に入ったりと、野鳥を撮影するのは難しいものなのだと実感しました。シャッターチャンスを逃すな、とはこういうことだったのですね。

ちなみに、メジロのきれいな黄緑色のことを「うぐいす色」といいますね。オリーブグリーンといったほうがイメージしやすいかもしれません。しかし、どうしてでしょうか、鳥類図鑑を見る限りではウグイスは「うぐいす色」ではないのです。その美しいさえずりとは裏腹にあまりきれいな鳥とは呼べそうにない茶色の地味な鳥です。

いったい、どうしてこんなことになったのでしょうか。

「梅に鶯(うぐいす)」という言葉があるせいでしょうか、一般的にメジロとウグイスが混同して解釈されている状態なのかはわかりませんが、実際に先週にメジロを指差し「ほら、あれ、ウグイスがいるよ。」といっている人が何人かいらっしゃいました。

今回、この写真が精一杯で、思っていたより難しいですね。桜の紅色にうぐいす色のメジロがきれいです。…やはり、うぐいす色のっていうのは違和感を覚えるのは私だけでしょうか?。