多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

梅と早咲きの桜

午前中は雨が降っていましたが、午後にはすっかり上がり長居公園をランニングです。
よく晴れていましたが気温は低く、汗をかいた後は急激に寒さを感じます。

しかし、あちらこちらで花が咲いていて、もう気分は春でした。梅や早咲きの桜がちょうど見頃でした。

やはり、桜や梅はきれいですね。ひときわ人の目を集める存在感と美しさ。見る人それぞれの何らかのエピソードと重ねあわせているでしょうか、とても大切で特別なものとして意識しているように感じます。それぞれの幼い頃の光景や青春期、あるいは壮年期の心の情景を想起させるのかもしれません。また、散りゆく桜に人生の儚さや故人を思うのかもしれません。何故、これほどまで私たち日本人の宗教観や美的感覚に訴えかけるのでしょうか。かくいう私も桜を見るたびに人生観や死生観、生きる意味などと何故か結びつけて考えてしまいます。

少し関係ないですが曲の調性だとハ長調(C-maj)のイメージがします。ですから、私にとってハ長調の曲を楽器を弾いていると白と銀色とピンクがわずかに混ざったような色のイメージでいっぱいになります。小学校入学当時の桜のイメージとハ長調の中心の音楽の授業が関係していると考えています。

まだ新緑の葉が出ていないせいなのかもしれませんが、白やピンクの鮮やかな色合がまわりの風景より際立って見えます。そして、新しい何かが始まる予感めいたものを感じました。

道行く人々は小さく何か言葉して足を止め携帯電話やスマトーフォン、望遠レンズを装着した一眼レフに三脚といった本格的な装備の方にいたるまで、思い思いのカメラで撮影していました。帰って家族に見せるのでしょうか、表情がゆるみ笑みがこぼれ、季節のうつろいを楽しんでいるようでした。