随分と秋が進んだなあと思いながら空を見上げると、突き抜けるような青空。
何も描かれていない青一色に塗られたキャンバスに、ひっかき傷のようなものが見える。それは最初、二筋に目見えましたが、少し離れてもう一筋ある事に気が付きました。
飛行機ですね。
最初は自衛隊の軍用機が編隊を組んで飛んでいるのかなと思いました。しかし、このあたりで軍用機を目撃することはヘリぐらいしかないので、何が飛んでいるのやらと、持っていたカメラでズームして覗いてみました。
旅客機ですね。
でも、ちょっと距離が近いんじゃないでしょうか。この3機。観光バスの1号車、2号車、3号車じゃないんだから。でも乗っている人は当然相手の旅客機は目視で見えているんでしょうね。空の渋滞なのでしょうか。まさか後続の機体が追い抜いてしまって、抜かれた機体の着陸時刻が遅れるとか、そんな事あるのでしょうか。いえ、そもそも同じ空港に向かっっているわけではないでしょうが。
多分、航空機に飛んでもいいルート、というかこのルートを飛ばなければいけない道路のような航空路があって当然でしょう。そこに、たまたま向かう方向が同じで時間帯が近かった旅客機が偶然3機居合わせたということになるのでしょう。でも近過ぎませんかね、これは。大丈夫なんでしょうか。
今、このパソコンのモニター上で旅客機の全長を定規で測ると約4㎜。実際の機長が38mとして、スケール(尺度)は1/9500。2機目と3機目の距離はモニター上で110mmなので実際の2機間の距離は1045mということになります。飛行高度も異なるようですし、また同一線上を飛んでいるのではないようなので大丈夫なんでしょう。恐らく。
更にカメラでズームアップしてみると、垂直尾翼に航空会社を示すロゴのようなものも見えます。
帰ってネットで調べると出てきました。これですね。
A3○○でよく似た機体がありますが、このシリーズであることは間違いないでしょう。
航空会社と機体は確認と特定できました。では、どこに向かっている便なのか。撮影した時間帯(午後2時6分)で中国東方航空が大阪市内上空を東から西に通過する便は、と。これが調べてもよくわからない。
成田空港 13:50発 上海浦東空港行き MU 524便 ?。この便だと該当する機体に当てはまるが、成田を離陸して15分後に大阪上空を飛ぶかな。
旅客機の巡航速度を800km/hとして15分(0.25h)飛行すると距離にして200km。
成田空港から大阪市内までGoogleマップでざっと475km。*1なので成田空港13:50発便ではないか。そもそも、日本と中国を結ぶ便ではないのかもしれません。
まあ、便名の特定はいいとして(めんどくさくて諦めた)、調べていると今の航空機事情が深刻化しているようです。(話を逸らす)
日本の上空をどれぐらいの航空機が飛んでいるのか。日本に着陸せず上空を通過する便も含めて、なんと4,500便以上もあるそうで、経済の発展とともに増加傾向にあり、しかも経済成長著しいアジア諸国と北米とを結ぶルート上に日本は位置するという。また、航空路や滑走路利用の過密化が問題になっている空港もあるようです。確かに海外からの観光客も増え、どの空港も発着便が増えているというのは新聞やニュースなどで耳にしますね。
日本の政府観光局の発表する、「年別 訪日外客数、出国日本人数の推移(1964年‐2018年)」によると、2012年に海外から日本に訪れた外国人観光客は約800万人。それが年々増え続けて2018年には3000万人に達していることがわかります。観光客だけで、およそ3.8倍です。
また、フライト追跡サービス「Flightradar24」によると、今年(2019年)の7月24日、22万5000以上のフライトが記録され、1日のフライト数としてはこれまでで最多*2となる「世界の空が最も混雑した日」と報じられました。
何気なく空を仰いだことから始まって、いろいろと調べると知らないことが多くて大変勉強になりました。
参考サイト