夏が終わり、秋に季節が変わった今でも、森の中ではセミの抜け殻がたくさん残っています。大きな台風があったり、強い季節風が吹くこともありましたが、飛ばされることなく、そこにあります。
大きなものはクマゼミ。少し小ぶりのは恐らくツクツクボウシでしょう。厳しい残暑が終わって、少し秋めいたかなという、夏の終りを告げるようにこの森ではツクツクボウシがたくさん鳴いていました。
もう11月に入りましたが、まだまだ秋本番という気温ではない、少し汗ばむ陽気。まだ、夏を引きずっていて短い秋が更に短くなるような気さえします。
そんなふうに、夏の忘れ形見のようなセミの抜け殻でセミの種類を考えたりしていると、小さなセミの抜け殻が壊れて足元に転がっていました。ニイニイゼミ。
数は少なそうですがここにもニイニイゼミの繁殖が行われているということですね。そんなふうに観察して歩いていると、クスノキの葉にしがみついた小さなセミの抜け殻も落ちている。よく見るとニイニイゼミより小さい。形もニイニイゼミのずんぐり丸まった形ではなく。スリムで細長い。なんのセミの抜け殻でしょうか。
先程のニイニイゼミの抜け殻と比較して見ようと思いましたが、どこで転がっていたかわからなくなりました。残念。代わりに立派なクマゼミと少し小さめツクツクボウシの抜け殻との比較です。
特定はできませんが図鑑によるとハルゼミのような気がします。しかし、ハルゼミはマツ林に生息しマツ林から外には出ない、と。この近隣には松の木はまったくないところなので、どうやらハルゼミではないようです。
では何かと考えると、ちょっとわかりませんね。
ひょっと知るかもしれないので、専門家の方に鑑定お願いしようか、考え中です。