ミサゴ - Osprey -
この季節になるとミサゴを時々見かけます。
トビぐらいの大きさの大型の猛禽類で頭と腹は白い美しく精悍なタカの仲間です。
朝方、通勤の際に見かけるのですが、そういうときはカメラを持っていないので大変残念な思いをするものです。私の記録によると12月から2月の間に目撃しているようです。今回は予備バッテリー2個としっかり防寒対策もしてミサゴ狙いで挑みます。
上空からソアリングして水面近くにいる割と大きめの魚を狙い、空を舞う堂々たる姿は勇ましく、捕食者の頂点に立つ威厳を感じます。
獲物を見つけるとバッサバッサとホバリングを少しして、翼を細めて急降下。鋭い鉤爪を持つ長い足を頭より前にせり出して水面にダイブ。大きな水しぶきが上がります。カワセミやコアジサシなどはくちばしで魚を捕らえますが、足で鷲掴みにして捉えて急所をつきます。
そこから大きな獲物をつかんだまま、羽ばたいて飛び立ちます。獲物を捉える姿も迫力満点ですが、飛び立つ際の羽ばたきの力強さも野性味を感じます。
獲物を捉えたままどこかに着地しようか決めかねているのか上流側に飛んでいったかと思ったら、またこちらに戻ってきてしまいました。
しかし、少し重そうであまり高く飛べないようで、ようやく対岸に着地。
早速、食らいつくのかと思ったら、辺りを見回している。なんだか足の鉤爪が魚から外れないので困っているようにも見えます。
以上が先週の撮影分。
そして、先週から引き続き同じ場所で2週目の観察と撮影。空の青がとてもきれいです。今日はすごい。何羽いるのだろう。五羽はいると思います。鳶柱ならぬ鶚(ミサゴ)柱のように集まって滑空しています。
優雅に飛ぶ姿は見ていて飽きません。近づいてきたらカメラを向けます。何羽もいるのでチャンスには充分ことたります。あとは腕と機材となりますが、どちらもまだまだ及びません。
河口付近で上流、下流を行ったり来たりして獲物を狙っています。残念ながら今日はダイビングする瞬間は見ることができませんでしたが、充分飛ぶ姿を堪能できました。
しかし、なかなか至近距離で撮影とまでは行きません。ピントも合いにくいし、ズーム端だと追うのも一苦労ですぐ見失って目視で確認。ズームして見るとトビだったりカモメだったり。
二週にわたるミサゴ観察、なんといっても今までちゃんと撮影できなかったミサゴを存分に撮れたこと。そして、時間を気にせず狩りの瞬間や捕食の様子まで観察することができたので大変満足でした。