多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

プロアルテの黒

長年愛用したプロアルテEJ46をしばらく離れて、色んな弦を試して見ている。前回のラ・ベラの赤はなかなかいい物だった。ボリュームがあって、ブリリアントで美しかった。しかし、弦の音色としての「持ち」が若干悪く感じた。あと、巻き弦のフレットこすれ傷が速い段階で着いたのと、何故か1弦の表面が毛羽立った様にザラザラにすぐになった。前者は仕方ないが、後者は演奏に違和感を感じるくらい気になった。

今回は黒いプロアルテEJ49を試してみる。

EJ50のハードテンションと迷ったがノーマルテンションを選んだ。今回も前回のラ・ベラのフラメンコ弦同様に高音弦に色がついていて、これは黒。タッチとして弾きやすさは当然問題ない。しかし、どうだろう。これは完全に好みの問題だが、音が柔らかすぎて立ち上がりが遅く、張りがない感じがする。ボディーが鳴り響く程のボリュームも感じられないし、とにかくキラキラした感じがない。ギターとの相性もあるのだろうか?。実際、マイナーな弦のようで探すのに少し苦労したので、あまり人気がないのが伺える。

黒い弦という事で視認性が気になったが、これが意外と見やすい。赤程の違和感もないし、どちらかというとルックスはいい。チューニング精度もプロアルテらしくしっかりしているので、柔らかい音が欲しいときにハードテンションを使えば、そこそこ使えるかも知れない。それだったら、EJ46使うか(笑)。

残念な結果となったが、これは主観なので何とも言えない。次はラ・ベラの黒か、プロアルテのコンポジットを試す事にする。