多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

今度はiPhoneにそっくり

「偽」ディズニーランド。「偽」緑化。「偽」肉まん。ここまでは笑えるだけだった・・・。

任天堂Wiiリモコン劣化コピーの「Vii(威力棒)」の分解映像が出回りかなり笑わせてもらったが・・・
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20071212/1005282/
http://jp.youtube.com/watch?v=PpG33HCobkM
今度もなかなか凄い。

あの、米アップル社のiPhoneのそっくりさん。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071217-00000002-rcdc-cn

突っ込みどころ満載で笑えるが、何の良心の呵責も感じられ無いどころか、その堂々たる模倣ぶりには圧巻(笑)。この開発速度は驚かされるし、販売価格も考えさせられる。(実際これぐらいのコストの商品なのかなあ?。)日本の技術者達もそろそろ危機感を感じ始めているはずだ。いくら、コピーとはいえここまで作るだけの技術がこの国には有るのだ。

昨今、ブランドもののバッグや時計のコピー商品が問題視されている。私も何度かロレックスやヴィトンのコピーをまじまじと見た事が有るが、その完成度の高さに感心させられた。人を欺いて高級品を持った感覚に浸るのは発想として幼稚で、ましてや本家の品位を落とすなどとは微塵も感じていないユーザーの短絡的な意識。それが集約されて、何の悪ぶれもなく訳の判らない「偽」が次々世に出回る。しかし。需要が有る限り、より精巧で安価な模倣品が開発される。これは事実である。

その力でどうしてオリジナルを作ろうとしないのか?。新規開発する発想が乏しいから模倣品に走るのか?。かつて、日本も海外製品の模倣から始まったが、決してそれでは終わらかった。+α何かがあったはずだ。小型化や高性能・多機能化、コストダウン・・・。

しかし、彼らを侮ってはいけない。巨額な資本で高性能の工作機を買い占め、優秀で報われない日本の技術者を雇いだすと、いったいどうなるだろう。あっという間に世界の技術大国に伸し上がり、立場を失った日本は精度の高いモノ造りが売りの「中国の下請け国」になる可能性は極めて高い。いや、もう始まっているのかもしれない。

今回のiPhoneに限らず、オリジナルを作っているのもコピーを作っているのも皮肉な事に同じ国なのだ。どん欲な模倣品に対する執着心だけではこれはなし得ないし、何処からか何らかの「情報」が流れている可能性も示唆出来る。そんな懸念を抱きつつ我々日本人はなす術も無く、ただお笑い的要素を持ち出して失笑するだけ。

笑っていられるのは今だけかもしれない。