多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

紅葉・・・サルは?

昨日、本当に急だったんだけど、どうしても紅葉が観たくて観たくて仕方なくなり、無理を言って仕事をお休みもらって行く事にした。思いついたらすぐ行動。あまり普段はそういう事しないのだが、今回は特別。平日に仕事を急に休んで一人で行きたかったのだ。

朝はいつもの時間に起きて、おにぎりを作ってもらって、電車を何回か乗り換えて箕面公園まで着いた。

「滝道」と呼ばれる片道2.8kmの道のりを最終地点の「箕面滝」まで、紅葉を楽しみながら小一時間かけてゆっくり歩いて行く。平日にも関わらず意外と人が多くて驚いた、一眼レフのカメラで紅葉を撮っている人や、「歩く会」と称する年配の方々の集団、学生風のカップル・・・。人っけの居ない光景を想像してたんで、少しがっかりした。まあ、とりあえず歩き出す事にした。

もみじの赤や黄や緑の織りなす秋の終わりの木々達は、僕の心をゆっくりと癒してくれた。日の射さない薄暗い道のりの中、太陽の光がそんな色鮮やかな木の葉を透しているのを観ると、美しさのあまりため息が出る。風が出始めると、枯れ葉が舞い落ちてくる。心の中に落ちてくるような気さえする。そんな光景を観ながらゆっくりゆっくり歩いて行く。人はどんどん僕を追い抜いて行く。とにかく時間をかけて歩き続けた。

でも、もう落葉が進んでいる所もちらほら見かけるので、恐らく昨日が最後ぐらいだったのかも知れない。道行く人の会話では、京都のなんとかという所ではもっともみじが多いらしい。確かに、ここ箕面はもみじは所々しかない印象だった。

ちなみに、箕面名物の悪評高い猿は一匹も見なかった。二十年ぐらい前に来たときは確かに猿居たけど。冬ごもりでもなさそうだし、非常に迷惑なので駆除されたとも考えられないし、猿達が何処にいったのかは、正直よくわからない。