多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

コウノトリ

コウノトリ

なのだろうか。

大和川沿いの堤防沿いの自転車と歩行者の専用道路において、日常的に野鳥が多く見られます。
オオサギやチュウサギ、カモメやウミネコなどの大型の白い鳥。そして、カラスやカワウなどの大型の黒い鳥は特に多く見られます。小型の鳥でしたらハクセキレイやツバメなど白と黒のモノトーンの鳥って案外多くいるものですね。

そんな中でいつものように仕事に向かう途中、対岸の川の浅瀬を見るとオオサギほどの大きさ、そして白い羽を持つ鳥が1羽目に入りました。大きさ的にオオサギだと思うのがは当然なのですが、体の半分お尻側が黒く見える。きっとその鳥の手前にカラスかカワウが立って重なって見えているのだろうぐらいにしか思っていませんでした。

それから、その鳥を追い越すような角度で再び目をやると、カラスもカワウもいません、1匹だけなのです。だとするとあれは一体何者なのかという疑問が湧いてくるのです。あの大きさで羽を閉じてお尻が黒い鳥はというと、タンチョウヅル。いや、流石にそれはない。目を凝らすと足が長く赤い色をしている。くちばしも赤く長い。

コウノトリということになってしまう。あの、一時期日本では絶滅してしまい、現在人工繁殖真っ最中のコウノトリ。すごく希少種なのでかなり興奮した朝となったわけです。

しかし、そういうときに限ってカメラがないわけで、仕方なくiPhoneの広角レンズで撮影はしてみたものの、この有様。まだ肉眼のほうが大きく見えていたわけですが、そこが残念でならない。

そこで、「日本コウノトリの会・東京大学中央大学協働プロジェクト」の市民調査員に急遽参加して、資料を作成し判断を仰ぐことにしました。見間違いやよく似た鳥といった可能性も無きにしもあらずですし、ここは専門家の判断に委ねることにしました。(こんな写真じゃだめかも知れませんが。)

これは、天王寺動物園で繁殖しているコウノトリ。2年前に撮影したもです。これが、何らかのトラブルで逃げ出したということはないのでしょうか。また、アジア大陸から飛来した線も考えられる。しかし一番濃厚なのは兵庫県豊岡からやってきたと考えるのが一番自然でしょう。兵庫県大阪府のお隣さんなので、大陸からやってくるよりは近いし可能性が一番高いといえるのかもしれまえん。

ズームカメラがたまたま持っていれば、足輪の確認とかできたわけですから悔やまれます。重いしかさばりますが常時携帯していればと、後悔が残るばかりです。



#後日、日本コウノトリの会の担当の方からお連絡いただきました。
 正真正銘のコウノトリだそうです。

#2001年に発刊された「大阪府鳥類目録 / (財)日本野鳥の会 大阪支部」によると
 大阪府下でのコウノトリの確認例は1944年以前の記録があるのみだそうです。
 その後、確認があったのかもしれませんが。