多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

磯の水鳥

今週のお題ゴールデンウィーク2016」

世はゴールデンウィークの突入したというのに、29日〜30日と仕事で出勤。天気はいいし仕事に身が入りませんが、少しでも仕事を前に進めておきたい。でも、ほんとは遊びたい。

せめて早く上がって自然にでも触れようと、計画的に朝からカメラを持って出勤です。
最近、朝にこの岸壁を通りながら小さい可愛い鳥が毎朝数匹見られるなと思っていて、帰りにそれを撮ろうと思っていたら、今朝も遭遇です。仕事の時間が気になりましたが数枚撮影。昼休みに調べてみたらイソシギという鳥のようです。

「いそしぎ」(The Shadow of Your Smile)というと有名な映画の邦題で、サントラの有名な曲でしてジャズのスタンダートナンバーとしてよく取り上げられる曲です。映画は観ていませんが、ジャズギターのソロの譜面集に載っていたので、十代の頃練習したことがあります。おしりを上下にふりふり、ちょこちょこ歩くイソシギと、どう結びつくのかはわかりませんが。

ああ、胸の辺りの白いモフモフが、ああ。

仕事を終えて、まだ陽があるし写真撮影で海岸あたりを被写体探し。すると渡りの途中なのでしょうか、少し大型のシギがいました。チュウジャクシギというそうで、初めて観ました。

しばらくはカメラのファインダー越しに観察。特徴的な長いくちばしをうまく使って岩の隙間の餌を採っているのがわかります。人間の道具で例えるとお箸のようですね。

羽の模様も美しく、スタイルがいいですね。イソシギもそうですし他の鳥類にもいえることだと思えるのですが、遠目では単色にしか見えない羽根もよく見ると綺麗な模様が、何らかのパターンに基づいて精巧に刻まれていて驚かされます。

ある種のオスは明らかに同種のメスより羽根が色彩をとっても形状にしても綺麗な傾向があり、明らかにより美しい個体を見極め選ぶということは、鳥類の中にいわば人間的な言葉でいうところの美的感覚のようなものがあるのでしょうか。たいへん不思議に思います。

鳥類は紫外線も視覚することができるということなので、私たち人間が見ている以上に進んだ色彩感覚を有し、人間が想像することも出来ないような計り知れない美しい世界を見ているのかもしれません。

まる2日ゴールデンウィークを損したような気になっていましたが、帰りに自然に触れて少し癒やされたようです。さあ、少し遅くなりましたが明日から私のゴールデンウィークの始まりです。この夕陽だと明日はいい天気になるのは間違いないでしょう。