多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

MD音源の取り込み

新しいMacを買ってまずやりたかったことが、古い音源をMacに取り込むことだった。

昔、結成していたアコースティックギターデュオでデモテープ用に録音した音源があって、その時のマスターMDがある。以前はカセットテープに替わってよく使われていたMDメディアも時代の流れとともに廃れて往き、僕もクローゼットの奥にMDデッキをしまい込んでいた。この機会にデッキを出してきてMacと繋いでデータとして取り込む作業を行なった。

出鼻をくじかれたのがMDデッキ。まずディスクを飲み込んでくれない。無理に押し込むとエラーメッセージが出てディスクが引っかかって抜けなくなって、肝を冷やした。修理に出そうか、それとも諦めてデータ変換の業者に依頼しようか迷った挙句「もう壊れているのだから、いっそ分解して中身を見てみる。」と言う結論に達し、ドライバーで外装を外してみた。

不具合箇所は意外とすぐに見つけられた。ディスクの挿入と排出はモーターによる駆動装置で動作していて、モーターからギアへの回転ををゴムのベルトとプーリーで伝動している。
そのゴムのベルト(というか殆ど輪ゴムみたい)が経年劣化で伸びきって空回りしていたのが原因だった。

確かホームセンターでこの手の小さいサイズのベルトを見たことがあるので買いに行こうと思ったが、いや、ちょっと待てよ。・・・小さい輪ゴムでいいんじゃないの?・・・と思い立ち、家中を探し回る。要らない時はよく見るのに、必要なときに限って探しても見つからない。引き出しの奥とか、ごちゃごちゃペン立ての底とかを漁りまくると出てきた。

径といい質感といい申し分ない。で、実際に装着して電源入れてディスク入れると、しっかり駆動を伝えながら動作してディスクも挿入できた。何事もやってみるものだ。

次はMDデッキとMacとの接続。手持ちでデジタルケーブルはオプチカル(光学)しかなかったので、お気楽にデッキ側のアナログラインアウトMacのミニステレオ端子の入力を接続しただけでOK。入力信号もちゃんと出ている。せっかくEdirolのオーディオインターフェイスを出してきたのに用無しで意外と簡単。アプリケーションはLogicかGarageBandか迷ったが後者のガレバンにした。またまたお気楽にトラック選んでレコーディングボタン押してアナログ信号を録音し波形編集で頭とお尻の無録音部分をカットで出来上がり。

8TrのカセットMTRでの録音で、機材も録音技術も下手なので音質はお世辞にも良いとはいえない。でも何だろうな、この粗さと若さがアナログで悪くはないと思う。