多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

レトロスペクティブなガス灯

先週、三休橋筋にレトロなガス灯が設置された。早速行ってみた。僕もガス灯というのは見た事がなく今回初めて見た。ナトリウム灯のような色だが光が色気があって断然暖かい。

歴史ある船場の問屋街に、大阪ガス(創業100年の記念)と市内の中小企業から13基のガス灯が寄贈された。デザインは大阪出身の世界的に有名な工業デザイナーのの喜多俊之氏が手がける。(小さいシャープの液晶テレビのデザインの人ね。)

この界隈は近代建築の建物が多い。昭和6年竣工され国の重要文化財に指定されている綿業会館をガス灯が淡い灯りで演出する。しかし、どうだろう。折角の建築とガス灯が電線で台無し。ガス灯はないけど浪速教会の前の一番いい所にも電柱があってウザイ。3年後の2010年には土佐堀通りから中央大通りまで全てガス灯にするそうで、電線も地中に埋められ歩道も拡張されるようだ。中之島から三休橋筋のレトロ化が待ち遠しい。

そういえば先週梅田に行ったとき、阪急ビルディング解体していた。中央郵便局もなくなってしまうようだ。優れた大阪の近代建築が消えて行く。

南海のターミナルも再開発。ロケット広場のロケットも解体。かなしい。

消えてしまうレトロ。残されるレトロ。