多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

肋骨の怪我からの復帰〜モズ

先月、家の中で自分の不注意で転倒していまいテーブルに胸を強打。その日、あくる日と違和感はあるものの内出血もないし、これといった外傷もないので大丈夫だと思っていました。しかしどうでしょう、打撲から二日後に突然の痛みに襲われます、朝起きるために身体を起こそうとしても激痛が走り起き上がれない。顔を歪めて目尻に涙しながら5分ぐらいかけてようやく状態を起こせるといった状態です。しかもその日は祝日で病院は休み。泣く泣く一日寝たきりです。

翌朝何とか身体を起こして病院に行き見てもらいました。レントゲンも取りました。先生曰く肋骨の一番外側の骨に恐らくヒビが入っていいるのではということです。一番外側二本の肋骨は短くて左右つながっていないので、外部の衝撃から損傷を受けやすいとのことです。そして、「恐らく」という部分ですが、明らかに骨が分離した状態じゃないと、この部位の肋骨のヒビはレントゲンに映らないということでした。まあ、とはいうものの大の大人がそこまで痛いというのなら間違いなくヒビですね、ということで安静を余儀なくされました。

とはいっても、仕事の関係上いつまでも横になっていいるわけには行かないので、処方された痛み止めのお薬を飲んで、胸を固定するガードをして仕事に挑みました。座ってしまえば仕事はできそうなので、電車(あるいは路面電車)とバスを乗り継いて出勤です。自転車はしばらくは諦めました。

二三日横になっていただけで歩くのが少ししんどい。体がなまるのはすぐですね。結局、体を動かさず運動らしいこともせず、同時に胸とお腹をきつくガードをしていると、みるみるお腹の筋力が衰えていきます。元々、細身でお腹は出ていない体系ですが、表おへそのまわりの表面をおおう柔らかい脂肪がぷよぷよ現れだします。人の体は如実に語るのです。

そうなると、体を動かせたい、走りたい、自転車を漕いで風を切りたい。また、野鳥の写真を撮りに走り回りたいというなどという欲求が出てくるのです。しかし辛抱あるのみでした。

そうこうして、三週間ほどでかなり痛みも取れ、一ヶ月経過した今ではバストガードを外しても姿勢による負担から来る痛みも少なくなってきました。機を待ち、力を蓄え満を持して自転車生活を再スタートしています。

先週も朝からカメラを持って自転車出勤し撮影。その前の週にカワセミを見かけたのでどうしても望遠で撮影したいとチャンスを伺っています。しかし、一向に同じ場所にその姿を表しません。そのかわり、毎日モズが見られました。いやいや十分満足です。きれいな鳥です。

朝から肩を落としますが、実はこれがしたかった。こんな思いをしたかった。激痛で体がうまく動かせないと何もままならない、楽しみがない。そんなことを今回の怪我で痛感しました。安全第一です。

仕事の関係者に肋骨にヒビが入ったというと、皆さん口を揃えて「自転車でコケたんですか?」といちいち聞かれて、やはりそう思うだろうなと思いおかしかった。状況を説明すると「そこは自転車でコケといてくださいよ。」といわれる。人が持つ私のイメージが割とそういうものなのかと思いました。

あと、痛みが少しづつ引いていくのですが、その間異常に眠かった。薬の副作用かもしれませんが、傷は寝て治す、睡眠中に癒えていくものなのかなあと感じました。