多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

寝たきり3日目


突然激しい寒さを感じ、熱っぽく体の関節が痛みだした。去年の年末から風邪気味だったので、それをこじらしたのかと思っていた。翌日目が冷めると38.8度の熱。慌てて病院に行ったら案の定インフルエンザだった。検査後、診察を受け点滴をしてもらい、抗インフルエンザ薬の「イレッサ」と痰を切る薬とか抗生物質とか色々処方された。真相の究明の為(笑)、タミフルを期待していたが少し残念だった。


この「イレッサ」という薬は錠剤ではなく粉を専用のカセットのようなもので吸引する様になっている。何年も前に家内が処方されたのを記憶している。看護婦さんが取り扱い(?)の説明してくれて、その場で1回吸引したが何故か粉が入って気か感じがしない。その旨を伝えるが「大丈夫ですよ。」と。1度に2回吸引するそうなので、2回目は練習と実技を兼ねて看護婦さんに見てもらいながら同じ要領でセットし吸引した。これも入って来た気がしない。不安になったので本当にこれでいいのかと再度聞いたが、「そう言われる方がいらっしゃいますが、間違っていませんよ。」と。よく解らないのでこんなものなのかと。


それから帰って家族に感染しないよう、寝室に隔離状態。食事も出来ないぐらい辛い。トイレまでの数メートルさえふらふらと足取りがおぼつかない。目に見える世界は黄色いフィルターを通した様に見える。一番辛いのが体中の痛みだ。しかし、半日以上過ぎても、どんどん熱が上がっていく。最高39.7度まで上がった。熱が下がらず上がり続けるのは、インフルエンザの症状とは別の要因が何かしらあるのでは、と疑問を持ち始めた。


夜になって、2回目の吸引の時にじっくり改めてこの薬の説明書を読んだ。あっ!やっぱりそうだ。病院で看護婦さんがやってくれたやり方では、薬を吸引出来ない事に気づいた。ディスクと呼ばれるものに薬の粉が入っていて、吸引用のカセットの上蓋を起こすことによって、ディスクが破られ吸引出来る仕掛けなのだが、どうもあの説明とやり方では破りきれていないようだ。だから病院で粉が入ってこなかったのだ。しっかり上蓋を立て切ってディスクを上だけではなく、下まで貫通して破りきらないと吸い込み口まで薬は届かないのだ。


もう、しっかりしてくれよ。説明書読まなかった私が悪いのか?。だから、薬が効かず熱が下がらなかったようだ。お年寄りだったらどうなったんだろう。


その夜は、熱と体の痛みで寝たり起きたりを繰り返すが、汗が出て来て熱もみるみる下がって来た。(汗が出ないと熱は下がらないそうだ)。ようやく薬が効いて来たようだ、が熱は下がっても体の怠さや体中の筋肉痛のような痛みは取れないし食欲も全くない。今日で丸三日寝込んでいるが体重が4キロ落ちていて驚いた。なんとか昼と夜は少し食べる事が出来た。


せっかく正月休みの練習不足を取り戻そうと思っていたが、さらにブランクを空ける事になってしまった。ギターを弾けないイライラが溜まってくる。さっきも少し指ならしをしていたが、どうも間接が痛むし家内が寝ておいてとうるさいので断念。ああ、何だかタイミング悪いな。


この冬、タミフルによる副作用の可能性があるような死亡記事まだ読んでいない気がする。あれほど取り上げられていたのに。まだ、インフルエンザが流行していないからか?、タミフルに変わってイレッサが処方の中心になったのか?。因果関係がはっきりしたので記事にはならないのか?、マスコミに何かしらの圧力がかかったのか?。気になるので少し調べてみようと思う。


今日の一枚は先日フェーリーに乗り帰る時、大阪湾に停泊中の夜明け直後の空