多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

タイスの瞑想曲

春の課題曲と、(自分で勝手に)決めていた、マスネーの「タイスの瞑想曲」がようやく最終楽章のコーダから最後まで譜面を辿り、手と体に覚えさせた。

まあ、急がず焦らず進めて来て、楽譜の最後の全音符のコードまでくると、満足感と達成感で終わったような錯覚に陥るが決してそうではない。ここからが出発点だ。まだまだ、曖昧な部分や疑問な箇所が多いので少しづつ潰していく。何回も何回も弾き込んで自分のモノにしていく。100回、いや200回でも弾き込むつもりだ。気が遠くなるぐらい時間のかかる作業がこれから始まる。

右指のアルペジオがいい加減だったので、これは練習になりそうだ。p-i-m-a のパターンと p-a-m-i が混在するので誤摩化して弾かない様に心がけたい。後は主旋律と伴奏の旋律の音量的なバランス、抑揚の付け方・・・正確な打弦と押弦は言うまでもなく・・・いや、まずは全ての音符を体に覚え込まそう。そこから始めよう。

この曲、テレビのCMで聴いた事があるぐらいで、最初から最後まで聴いた事がなかった。元々ヴァイオリンで演奏される事が多いようだが、素敵な編曲なので技術さえ伴えば充分聴かせられる曲だと思う。

僕の中では、澄み切った水が湧き出る泉のような印象があって、その頭の中にある映像をイメージして演奏していこうと思う。