多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

そうか、ギターを弾こう

うっとうしい梅雨はカメラなんか辞めて、ギターを弾こう。
そういう結論に至って、今日はギターで遊ぶ。
購入後ほとんど使っていなかった、アコースティックギターシュミレーター「BOSS AD-8」をいじくり回す。

僕の悪い所だ・・・いいなあと思ったら即購入→時間があったら使おう→存在すら忘れる。

少し反省しながら使ってみる。使用ギターはタカミネのガット。ヘッドホンでのサウンドチェック。ギター本体のEQはフラットな状態でチェックする。ギター内蔵のチューブプリアンプも効かせていない。

相対的にはエレアコ臭さが気になる人には打ってつけのエフェクターかもしれない。今まではフィッシュマンとかピエゾとか、幾らピックアップの性能が良くなったとはいえ、生音をラインで表現するにはどうしても無理があった。ピックアップが訳のわからない独自のギター音を吐き出すのだ。それをEQで加工したり、ピッキング感を出すために、左右タイミングをわざとずらしたステレオショートディレイのを固めにミックスしたり、これ以上は言えないプロの技を駆使したりした物だ。

デジタル技術もここまで来たのだ。生のボディと弦の鳴りをシュミレーションしてくれる。実際の生音と比較するのはナンセンスとして、この音はかなり使える。生音とも以前のラインとも異なる、クリアで好みの音にいじれる(加工出しやすい)音を吐き出す。

残念なのがリバーブ。これはがっかり。安い物なのは理解出来るから、中途半端な努力をつぎ込むよりリバーブ系は廃止でコンプ・リミッター系で勝負して欲しかった。その方がギタリストとしては使い勝手がいい。

まあ、これでいわゆるライン臭さとはおさらばして、マイク録りの難しさから解放される。いつでも何処でも同じ音。・・・・本当にそれが良いのかは又の機会に考える事にする。(実はこれこそが大切なテーマ。)