多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

かわいい水族館

梅田三番街まで用事があって行った。少し時間があったのでぶらぶらしてみた。

遠い記憶を辿る。
・・・・たしか、こじんまりした水槽があって魚がいたなあ・・・。
微かな残像を元に探す。

ありました。今だにあるんだ。ちょっと、懐かしさと驚きが交錯する。

「かわいい水族館」というそうだ。しかし、透明度は低くクリアではないし、アクリルが歪曲しているので暗く重い印象を受ける。サメやナマズなどメインの魚もどことなくグロテスクなチョイス。道行く人も「キモッ!でっかいナマズやなあ。」、「なんか、長いへんなんいてるで。」、「うわぁ。へばりついてる奴の口、動いてるやん。」。
そうそう。悲しいかな、可愛い魚がいない(笑)。時代遅れの観せ方に問題があるのか?。見る側の期待する「最新の水族館」との比較した偏見なのか?。

20年前なら、きっとこれで良かったのだろうと思う。充分、道行く人々の心を和ませる事が出来たのだ。「癒し」という言葉があまり使われなかった頃だ。

そして明日も罵声を浴びる「かわいい水族館」。