多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

大雪で大変な一週間

色々と用事があって実家に帰ることが多くなった去年からの秋冬のシーズンだったのですが、とにかく雪が降った。
あれよあれよという間に積もりだし30cmの積雪。しかし、それはとどまることを知らず、夜のうちに更に積もっていく。50cmぐらいあったのではないでしょうか。実家の周りを皆で何回も雪かきをするのですが、また大雪が降って道を阻む。そんな繰り返しが数日続きました。

降雪もやんで溶け出すとこれが厄介なのです。溶けかけのシャーベット状の雪が夜のうちに圧縮されて氷になる。そして2階屋根にあるその塊が明くる日に瓦屋根を滑り落ちて一旦一階部分に落ちて「どすん!」と家中が響き、一階の雪とも氷ともいえないものと一緒に地面に落ちるのです。人がまともに食らうと怪我をします。

しかし、こんな大雪子供の頃は頻繁にあった記憶があります。裏庭の雪が春まで溶けなかった、なんて当たり前のことでした。窓ガラスが凍てついて昼にならないと開けられないとか。温暖化の影響でしょうか、雪はちらついても積もることは殆どなくなった。積もってもすぐに溶けてしまう程度だと聞いています。

氷柱(つらら)や霜柱、朝陽の中で小さくキラキラと輝くダイヤモンドダストの美しさをまたこうやって見ることが出来たのは良かった。

しかし、雪の中を歩くのが大変困難。人が足を踏み入れていないところは雪の下に何があるかわからない。溝があるかもしれない。とはいえ、溶けかけたシャーベット状の雪も滑りますし、アイスバーンのように完全に氷の状態は危険極まりないのです。バス停まで歩く道のりが長靴がないと歩けない。傘にもあっという間に雪が積もる。雪かきも腰に来る。

もっと雪深いところで住んでいる方の苦労がよくわかりました。都会に住んでいるせいでしょうか、そんな苦労を忘れていた。というか思い出させてくれた体験でした。