多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

寒い寒い夜空

この冬一番の厳しい寒波到来。冬型の気圧配置が続き、ペラペラのキルティングジャケットはいささかキツくなって来たので、厚手のコートを今日は来て出勤。暑がりの僕でもまだ通勤はこれでも寒い。

しかし、この季節が結構好きで夜空を見上げてウットリしている。空気が乾燥して深く蒼く澄み切って、冷え渡った空気が凛と張りつめたキレイな夜空。そこを北風に乗って流れる雲が美しい。街の灯りがピカピカ輝き、この季節しか味わえない光景。都会の真ん中でこんなに夜空が蒼く美しいものだと気付かず過ごしている人がいるのかと思うと、何だかもったいなく思う。この僅かな季節が過ぎると、重くどんよりとして鬱陶しい夏に向かって季節が巡りだすのだ。そう、冬の夜空はこんなにも美しいのだ。

湯冷めをしないように何枚も重ね着をして、ベランダからゆっくり流れる雲や夜空や夜景を観ながら、熱い焼酎の湯割りをやる。遠くに木津川沿いのゴミ焼却場や火力発電所の煙突から白い煙が流れていて、中山製鋼所の煙突からあがる炎もくっきり肉眼で確認出来る。南側に目をやると堺臨海工業地帯のコンビナートの赤いランプが巨大な人工物にも関わらず、まるで生き物の息づかいのようにチカチカ点滅をしている。そんな風景が大好きである。遠い景色をぼんやり眺めているだけで、少しづつ心が和んでくる。久しぶりに撮りに行くか・・・。