多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

銀塩プリントをデジカメでコピー

我が家に一枚の引き延ばしたモノクロの写真がある。

家内の幼い頃の写真だ。家内の叔父に当たる人が若い頃、写真家志望だったのか家内をモデルにした写真が何枚もあるそうだ。その中のコンクールに出展した作品が、廻り廻って我が家にある。引き延ばしてパネルにした木枠に貼付けてあって、裏側には当時の出身の芸術大学のラベルにタイトルと名前が残されている。

彼女曰く、恐らく小学校3年ぐらいだったそうだ。公園にまだ十代後半の伯父さんと言うより、お兄さんに連れられて写真を撮られたのをなんとか記憶しているようだ。

モノクロプリントの銀塩フィルムの暖かさというか、実際に撮影されたカメラマンの腕も素晴らしい。大きくプリントされているので、よく見ると、幼い家内の瞳にカメラを構えた叔父が写り込んでいる。今では年相応に老け込んだ彼女かもしれないが、この当時相当いい面構えをしている。その様子を彼の視点で的確に描写し、その当時の光景を切り取られている。

その写真を撮った家内の叔父は、大手カメラメーカーに勤め今は実家におられるそうだ。

その写真のパネルを、何気なく置物のように長年置いていたため、汚れや色あせが顕著に観られる。折角のいいものがどんどん劣化して行くのが忍びないので、デジタル技術で残せないかな?って考えデジカメで撮影する事にした。とはいっても。機材はRICHOのGR-DIGITALとフォトショップぐらいなので、素人で何処まで出来るやら。

今日の所は、三脚とレリーズでとりあえずRAWで撮影。水平をかなり気にした。トリミングでどうでもなるんだけどね。モノクロ写真の撮影なんだが、意外とホワイトバランスに気を使った。

最終的には撮影しパネルにした当時のオリジナルの状態になんとか近づけたい。

とりあえず、今日は撮影だけ。





その模様を、最近機種変更した携帯電話のカメラで撮影してみた。これが酷い。200万画素なのは別にかまわない。ちょっとブログ用に撮るぐらいだったら500万画素以上はオーバースペックと考えているからだ。800万画素のGR-DでさえA4プリントぐらいしかしない。なのに、やはりオマケ程度の携帯電話のカメラ「機能」はなんだかがっかりした。四隅の周辺減光や歪曲収差などといったレンズ性能が低過ぎるし、色は嘘ばっかりでノイズはうるさい。・・・・期待するからいけないんだよ。