最近、この地域が気になってしようがない。ほとんど毎日仕事帰りにここに立ち寄っている。この街に越して来てもう10年になるというのに、急にこの界隈が気になる。
1976年に始まりもう既に30年も経つ、全国でも最大規模の再開発事業である「阿倍野再開発」。5800億円という巨額の税金をつぎ込み、この歴史ある地区を掘り返し続けている。潤ったのは工事業者だけではないのか？。しかし、もうあの羽振りのいい時代はとっくに過ぎ去ってしまった。残ったのは2100億円(見込み)の赤字と、手つかずの広大な更地だけだ。この先一体どうしようというのだ。
今だに立ち退きが終了していない区画では、細々と営業を営む店が並ぶ。それは全く時が止まった昭和の原風景そのものである。工事が着工されていない区画はフェンスが貼られ雑草が茂っている。
予定ではあと数年で全ての再開発事業は終える予定だそうだ。本当にこの地区それが必要なのか、僕にはわからない。
ここ最近、この地区を訪れては写真を撮り、阿倍野再開発の今までと今後に付いて色々取材する毎日が続く。今回の撮影に当たって本当に嫌な思いを何度もした。純粋に記録映像を撮ろうとしているだけなのに、変な人に絡まれたりして撮影するたびにうんざりする事が何度も続いた。まあ、それはいいとしよう。
この数日のまとめとして、地図上の航空写真の上に、緯度、経度といった座標で写真を貼れるネットサービスを利用してみる。これで、興味を持った方が、この場所を訪れ何をどう思うか？。そんな、きっかけになればと思う。
http://map.hatena.ne.jp/glasstic-blue/?x=135.51125049591064&y=34.64566294923813&z=0&type=hybrid
