多弦楽器の暴奏

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

HOLGAがやってきた。

まだ、本当の子供のおもちゃのカメラの方がしっかりしてるんじゃないだろうか。

取り扱い説明書もモノクロのコピーが数枚、ホッチキスで留めてある程度のものだ。それもA3をA4にハサミでギザギザ(意図的ではなく乱雑に)に切ってあって、少しため息がでた。

気を取り直して一緒に買った35mmホルダーをセットして気付いた。フイルム終了後どうやってパトローネにもどすのだろう?。この構造ではどう考えてみても無理ではないか、という疑問が出て来た。ブローニーフイルム用にカメラが作られているのだから一方向しか送れない訳で、おもむろに説明書を読むと、「暗室にてフイルムを取り出して下さい」と書いてある。暗室?。素人の僕が真っ暗にした部屋でフイルム取り出して自力でくるくる巻くのか?。「暗室が無い場合はカメラごと現像所に持ち込んで下さい。」とまで書いてある。ちょっと泣きそうになった。

まあいい、無理矢理暗室つくってフイルムまきまきの練習してやってやろうじゃないか。

で、次の疑問が出て来た。フイルムカウンターなしで、どうやって1枚分手動で送るんだろう?。ブローニーの時は裏蓋の赤窓で何枚目か確認出来るそうだが、これはどうやっても無理だろう。かなり疑心暗鬼が生じてきたが、説明書にはこうある。「・・・ダイヤルを一周回します。これで次の撮影が出来ます。以後これの繰り返しです。」(号泣)「また、ダイヤルを回すごとにクリック音が聞こえます。24回クリック音が聞かれたら一周回った事になります。」(死亡)

あんまり無茶言わんで下さい。

以前、別のサイトで見たのは巻き取りのハンドルと枚数表示のカウンターまで付いている、ちゃんとしたものだった。しかし送られて来たのはカメラ内部にはめ込む35mm用のマスクと、赤窓が無いだけの裏蓋だけだった。・・・やられた(泣)

それだったら、恐る恐るブローニー使った方がましだな、という結論に達し早速買いに行った。
そうそう、最初からこうすれば良かったんだ。